今日は気象記念日です。
私が気象予報士の試験に合格できたのは2006年。やっとのことで合格した日はめちゃくちゃうれしかったです。仲間や先生のお陰です。

天気予報は今や私たちの生活にとって切っても切れないものとなっていますが、昔は軍事的に重要でした。
両親の働いていた立川飛行場にも気象部があり、観測をしていました。「陸軍気象部立川観測所」です。ちなみに本部は杉並区馬橋地区にあって、そこには気象神社がありました。その後、高円寺氷川神社に移遷されますが、気象観測をしていた方々の心のよりどころになっていたそうです。

さて、陸軍気象部立川観測所では航空部隊と一体となって気象の観測をしていました。天気図を作成し各部署に配布していたのですが、この天気図は戦争中ですから極秘扱いです。暗号、つまり数字に置き換えて乱数表で各部隊などに電報で送ったそうです。

観測所では、ラジオゾンデ*を行い、百葉箱を設置し、風向風速、日照、雨量計など、今と同じような観測が行われていましたが、昭和20年8月2日未明、焼夷弾によって焼失したそうです。

今日は気象記念日。高円寺にある「気象神社」では、気象祭が行われるそうです。
どうか、今年は穏やかな天候でありますように。

*ラジオゾンデ 上空の温度や湿度、気圧などを観測する機器。気球を使っています。

*参考
「昭和記念公園は飛行場だった」立川公民館
「立川飛行場物語」三田鶴吉