朝晩、秋の空気になってきました。
20年以上もご一緒してきた方々との、ひとつの区切りをこの9月末で迎え、寂しさが漂っています。

また、昨今、訃報のニュースも多く、時代が変わっていく感じがします。
母は、エリザベス女王同い年でしたが、先日亡くなられた森英恵さんも同じ1926年生まれでした。
そういえば、母から、洋裁学校のドレメ(ドレスメーカー女学院)という言葉を何度も聞いたことがありました。このドレメ、森さんも通われていたそうです。

終戦後、20代の母は洋裁学校に通い、また、茶道、華道、書道を習っていたみたいで、お免状などがたくさん残っています。洋裁学校……。母は本当に洋服が好きだったようです。写真に残る洋服姿の母はとてもかっこよく、私が生まれてからも、よく母とお揃いの洋服などを作ってくれました。

うちにはリッカーミシンがありました。持ち上げて運ぶのが大変なくらい重い電動ミシンでした。ミシンの大きな音。懐かしいなぁ。デパートの包装紙を貼り合わせた紙で型紙を作っていたなぁ。子供の頃、そばでずっと見ていたのですが、青いチャコで布に印をつけて、バラバラだったパーツが、ミシンで縫い合わされていくうちに、一つの洋服に繋がっていくのが魔法のようでした。

たぶん、そのDNAは、私にも少しあるようで、針と糸を使って何か作るのが好きです。
刺繍も編み物も、母から教えてもらいました。リッカーミシンは処分してしまいましたが、数年前に小さなミシンを買い、作るものの幅が広がりました。裁縫道具は、母のお下がりです。

今年は、クリスマスに向けて、刺繍を始めました。リースの形の刺繍なので、パネルにしてみようと思います。

さぁ、きょうから10月。
クリスマスに間に合うように頑張ります。